2週連続の3連休と言われていますが、どちらも台風の影響が大きく出て、旅行を考えていた方々や観光地の方々には残念な結果になりましたね。世界的にも大雨での水害の国や干ばつや大火事とこの星自体が悲鳴を上げているように思います。 台風一過とはよく言ったもので、また、秋の涼しい空気になりました。日の入りも早くなりつつあり、虫の音もよく聞けるようになりました。まだすんなりと秋にはならないようですがーーー。 これからはコロナとインフルエンザの同時流行の懸念もされています。安心できる日はいつの事やら?
礼拝では、黙示録を終え次の学びの前にいくつか旧約聖書を概観したいと思います。まずは、エステル記です。 かつては緒論(誰が書いたとか、いつ書いたのか、どこで書いたのか等)などにはあまり関心はなかったのですが、それがとんでもない大間違いだと、痛感しています。歴史を含めてしっかりと押さえた上で本文に入っていかなければ理解が外れる危険性がある。エステル記もそうで、これまでこの書を物語としてしか読んでなかった人も私を含めて多かったのではないでしょうか? 今回の学びを通して、聖書のすごさ・面白さがお分かりいただけて興味が広がるといいのですが!!
パソコンとプリンターのトラブルで危うく週報も作成できない状況にもなりましたが、何とか今回はまぬかれましたが 感謝です。
2022年9月25日礼拝式次第
前奏
招詞 詩 112:1~4
讃美 18
主の祈り
祈祷
使徒信条
こどもの時間
感謝祈祷
献金
讃美 76
聖書 エステル記 9:29~32
宣教 「プリムの祭り」
讃美 294
頌栄 544
祝祷
報告
<報告>
・次主日は聖餐式を執り行います。
・今回はエステル記で、次回は知恵文学のヨブ記を取り上げます。
<消 息>
・熊本の馬場姉から尊い支援献金とお便りが届きました。台風の影響もかなりあったようです。姉のためにも引き続き祈りましょう!
<本日の要点>
1.エステル記の特異性
①署の名前にが女性の名前が ②神の名、主の名が一度も出てこない ③祈りもモーセの律法も出てこない ④新約聖書に一度も引用されていない ⑤著者が不明 現在にまで続くプリムの祭りの起源 ユダヤ人ヒーローが、モルデカイ‼
歴史的背景:
BC539 クロスの勅令 BC515 第二神殿の奉献 BC479 エステル 王妃に
BC473 プリムの祭り BC458 エズラ帰還 BC445 ネヘミヤ帰還 城壁再建へ
エズラ1章~6章・・・エステル記・・・エズラ7章以降、という順
エステル記の舞台は、エルサレムではなくペルシャ!
2.物語の展開
主な登場人物は、クセルクセス王(酒飲み)、モルデカイ、エステル、ハマン(悪者)
エステル記の舞台設定 187日にも及ぶ2度の王の祝宴 エステルには出自を秘すように
モルデカイは王の門の前で、王暗殺の情報を知る エステルを通して王へ 未遂に終わり年代記に記される ハマンに跪かないモルデカイに憎しみを増す ユダヤ人絶滅を計画・・(ヘブル語でプル、複数形でプリム))をひく・・・アダルの月に 王からの勅令を エステルは命がけで王の前に 2回にわたる酒宴 ハマンの悪だくみを王に 新しい勅令がモルデカイから 皮肉の逆転!!
<結論>
1.エステル記の構成
王の栄誉・酒宴・法令 モルデカイの栄誉・宴会・法令
モルデカイとエステルは王の命を救い、終わりにはユダヤ人の命を救う
ハマンの昇進・法令・宴会 モルデカイの昇進・法令。宴会
ハマンの屈辱
2.エステル記になぜ神の名が出てこないのか?
捕囚から70年もたち、バビロンの地、ペルシャの地で生活しているディアスポラ(離散の民) 神を信じてはいるが、神殿やモーセの律法からも離れた生活 飲酒、殺人等が
異邦人との結婚も 聖くない食べ物を食す・・・信仰的には退行的 モルデカイもエステルもその一人 エステル記はこの二人を称賛しているわけではない、最悪の中でも懸命に神に精一杯の信仰と希望を持ち続けている人を描いている!
ディアスポラたちにとっては、イスラエルはトーラーを守っていないために捕囚となり神に見捨てらている神は自分たちを見捨てられた、神は忘れている、と思い始めていた。 それを否定している。 混乱に満ちた世、人々の道徳や信仰が堕落していく中でも神は御業をなされ、神により頼むものをお用いになる!
3.神の摂理
神のみ手を見れる
ワシュティの廃位とエステルの成長
エステルが王妃に これがなければハマンに対抗するすべはない
モルデカイが王の暗殺計画を知る エステル経由で王へ 報償なく年代記に
ハマンがくじを引く アダル月まで長い月日
王は一か月の間エステルを召していないが、金の笏を伸ばす
二度にわたるエステルの酒宴を承諾
王が眠れず、年代記でモルデカイのことを思い出す。そこにハマンが
等々:、実に絶妙なタイミングで進む。神のみ手が
何と面白い書でありませんか。 是非、これも元にご一読を!願ってやみません。
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